N-BOXの維持費はいくら?内訳と節約術を徹底解説
ホンダのN-BOXは、軽自動車の中でもトップクラスの人気を誇るモデルです。購入を検討している方の中には、N-BOXを手に入れた後の維持費について、年間や月々で具体的にどれくらいの費用がかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
軽自動車は普通車に比べて費用を抑えられるイメージがありますが、税金や保険、さらには車検や日々のガソリン代、駐車場代など、さまざまな費用が発生します。また、デザイン性の高いカスタムモデルや力強い走りが魅力のターボモデルを選ぶことで、維持費にどのような影響が出るのかも知っておきたいポイントです。
この記事では、N-BOXの維持費に関するあらゆる疑問を解消するため、費用の内訳からモデル別の違い、そして賢い節約術まで、網羅的に解説していきます。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- N-BOXの年間および月々の維持費の具体的な金額
- 税金や保険料など、維持費の詳しい内訳
- カスタムやターボモデルが維持費に与える影響
- 維持費を効果的に節約するための具体的な方法
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N-BOXの維持費、その内訳を項目別に解説

N-BOXを所有するために必要な維持費は、大きく分けて税金、保険料、そして走行に関わる費用の3つに分類できます。ここでは、それぞれの項目について、具体的な金額を交えながら詳しく見ていきましょう。
- N-BOXの自動車税は年間いくら?
- 自動車重量税はエコカー減税で安くなる
- 必ず加入する自賠責保険料の相場
- 年齢で変わる任意保険料の目安
- 実燃費から計算する年間のガソリン代
- 地域差が大きい月極の駐車場代
N-BOXの自動車税は年間いくら?
N-BOXのような軽自動車を所有していると、毎年4月1日時点での所有者に対して軽自動車税(種別割)が課税されます。この税金は、車の用途や最初の新規検査を受けた時期によって金額が異なります。
自家用の乗用軽自動車の場合、標準的な税額は年間で10,800円です。これは、2015年4月1日以降に最初の新規検査を受けた車両に適用される金額となります。もし、それ以前に登録された中古車などを購入した場合は、税額が7,200円になることもあります。
また、環境性能に優れた車両を対象とした「グリーン化特例」という制度があります。排出ガス性能や燃費性能が基準を満たすN-BOXの新車を購入した場合、翌年度の軽自動車税が軽減される可能性があります。例えば、75%軽減の対象となれば、翌年度の税額は2,700円まで抑えられます。ただし、この特例が適用されるのは購入した翌年度の1年間だけなので、3年目以降は標準税額の10,800円を支払うことになる点は覚えておく必要があります。
自動車重量税はエコカー減税で安くなる
自動車重量税は、その名の通り自動車の重量に応じて課される税金で、通常は新車購入時と車検の際にまとめて支払います。N-BOXは軽自動車であるため、車両の重量にかかわらず税額は定額です。
N-BOXは、多くのグレードでエコカー減税の対象となっており、税金の負担を軽減できます。エコカー減税とは、排出ガス性能や燃費性能に優れた自動車に対して、自動車重量税の税率を軽減する制度です。
具体的な税額は以下の通りです。
| タイミング | 減税なしの場合(2年分) | エコカー減税適用時(2年分) |
|---|---|---|
| 新規検査時(初回) | 6,600円 | 免税(0円)または50%減税(2,500円) |
| 継続車検時(2回目以降) | 6,600円 | 免税(0円)またはエコカー対象外(6,600円) |
※2025年8月時点の情報です。減税率はモデルやグレード、購入時期によって異なります。
新車購入時は、燃費基準の達成度合いに応じて免税(100%減税)または50%減税が適用されるケースが多く、初期費用を大きく抑えることが可能です。ただし、2回目以降の継続車検時には、エコカー減税の対象外となる場合がほとんどで、その際は本来の税額である6,600円(2年分)を支払うことになります。
必ず加入する自賠責保険料の相場
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、交通事故の被害者を救済するための保険であり、法律によってすべての自動車に加入が義務付けられています。この保険に加入していないと車検を通すことができず、公道を走行することも許されません。
保険料は国によって定められており、どの保険会社で契約しても金額は同じです。ただし、契約期間によって1ヶ月あたりの保険料が変わります。一般的に、新車購入時は次の車検までの37ヶ月分、継続車検時は24ヶ月分をまとめて支払います。
以下は、軽自動車の自賠責保険料の例です。
| 契約期間 | 保険料 |
|---|---|
| 37ヶ月 | 24,010円 |
| 25ヶ月 | 18,040円 |
| 24ヶ月 | 17,540円 |
| 13ヶ月 | 11,210円 |
| 12ヶ月 | 10,840円 |
※2025年8月時点での沖縄県・離島を除く地域の保険料です。
このように、長く契約するほど1ヶ月あたりの保険料は割安になります。自賠責保険は、あくまで対人賠償(相手を死傷させた場合)のみを補償する最低限の保険です。相手の車や物、自分自身のケガなどに対する補償は含まれていないため、後述する任意保険への加入が不可欠となります。
年齢で変わる任意保険料の目安
自賠責保険だけではカバーできない損害に備えるため、任意保険への加入は必須と考えるべきです。任意保険の保険料は、自賠責保険とは異なり、契約者の年齢や運転免許証の色、等級、そして補償内容によって大きく変動します。
特に、保険料に大きな影響を与えるのが「年齢条件」と「ノンフリート等級」です。年齢が若いほど事故のリスクが高いとされ、保険料は高くなる傾向にあります。また、無事故を続けることで等級が上がり、保険料の割引率が大きくなる仕組みです。
ここでは、車両保険(一般条件)を付けた場合の、年代別の年間保険料の目安を示します。
| 年齢 | 等級 | 年間保険料の目安 |
|---|---|---|
| 20歳 | 6等級(新規) | 150,000円 ~ 250,000円 |
| 30歳 | 15等級 | 50,000円 ~ 80,000円 |
| 40歳 | 20等級 | 35,000円 ~ 60,000円 |
| 50歳 | 20等級 | 30,000円 ~ 50,000円 |
※上記はあくまで目安であり、保険会社や補償内容、運転者限定の有無などによって金額は大きく異なります。
保険料を抑えるためには、補償内容を本当に必要なものに絞り込むことが大切です。例えば、運転者を本人や家族に限定する「運転者限定特約」を付けたり、車両保険の種類をエコノミータイプに変更したりすることで、保険料を節約できます。複数の保険会社から見積もりを取り、自分に最適なプランを見つけることが鍵となります。
実燃費から計算する年間のガソリン代
日々の運転で必ず発生するのがガソリン代です。N-BOXは軽自動車の中でも燃費性能に優れていますが、実際の費用は走行距離や運転スタイル、ガソリン価格によって変動します。
N-BOXのカタログ燃費(WLTCモード)は、NA(自然吸気)モデルでおおよそ21.6km/L、ターボモデルで20.3km/L前後です。しかし、実際の燃費(実燃費)は、信号の多い市街地走行やエアコンの使用などにより、カタログ値の7~8割程度になることが一般的です。
ここでは、N-BOXの実燃費を18km/Lと仮定し、年間の走行距離別にガソリン代を計算してみましょう。
年間走行距離別のガソリン代シミュレーション
(※レギュラーガソリン価格を175円/Lとして計算)
| 年間走行距離 | 年間ガソリン消費量 | 年間ガソリン代 | 月々のガソリン代 |
|---|---|---|---|
| 5,000km | 約278L | 約48,650円 | 約4,054円 |
| 8,000km | 約444L | 約77,700円 | 約6,475円 |
| 10,000km | 約556L | 約97,300円 | 約8,108円 |
通勤やレジャーで長距離を運転する機会が多い方は、ガソリン代が維持費の中で大きな割合を占めることになります。急発進や急ブレーキを避けるエコドライブを心がけるだけでも、燃費の向上につながり、結果的にガソリン代の節約に貢献します。
地域差が大きい月極の駐車場代
自宅に駐車スペースがない場合、月極駐車場を契約する必要があります。この駐車場代は、維持費の中でも特に地域による価格差が大きい項目です。
都市部、特に東京や大阪などの中心部では月々の料金が3万円を超えることも珍しくありません。一方で、地方の都市や郊外では数千円程度で借りられる場合もあります。全国の平均的な相場は8,000円前後と言われていますが、お住まいの地域の駐車場の価格を事前に調べておくことが不可欠です。
例えば、年間で考えると、月々5,000円の駐車場であれば年間6万円、月々2万円であれば年間24万円もの差が生まれます。これは維持費全体に大きな影響を与えるため、物件探しの際には駐車場の有無や近隣の相場も考慮に入れると良いでしょう。少し駅から離れた場所や、屋根なしの駐車場を選ぶことで費用を抑えられる可能性もあります。
N-BOXの維持費を左右する要因と節約術

ここまで基本的な維持費の内訳を見てきましたが、N-BOXの維持費はモデルの選択やメンテナンスの方法によっても変わってきます。ここでは、維持費を左右する具体的な要因と、賢く費用を抑えるための節約術について掘り下げていきます。
- カスタムモデルで維持費は変わるのか
- ターボモデルの税金と燃費への影響
- ディーラーと業者での車検費用の違い
- オイル交換などのメンテナンス費用
- N-BOXの維持費を賢く抑える総まとめ
カスタムモデルで維持費は変わるのか
N-BOXには、標準モデルのほかに、精悍なデザインが特徴の「N-BOX カスタム」というモデルがラインナップされています。このカスタムモデルを選ぶことで、維持費に違いは生じるのでしょうか。
結論から言うと、税金や基本的な保険料に関しては、標準モデルとカスタムモデルで差はありません。軽自動車税や自動車重量税は、グレードによる重量のわずかな違いが税区分に影響しない限り、同額です。
ただし、以下の点で維持費に影響が出る可能性があります。
車両価格と車両保険料
カスタムモデルは、専用のエアロパーツやアルミホイールなどが装備されているため、標準モデルに比べて車両本体価格が高く設定されています。任意保険で車両保険に加入する場合、保険料は車両の価値(保険金額)に基づいて算出されるため、カスタムモデルの方が保険料は高くなる傾向があります。
タイヤのサイズと価格
カスタムモデルは、標準モデルよりもインチの大きいタイヤを装着している場合があります。一般的に、タイヤはサイズが大きくなるほど価格も高くなるため、将来的なタイヤ交換の費用が標準モデルよりもかさむ可能性があります。
デザインの好みでカスタムモデルを選ぶのは素晴らしい選択ですが、新車価格だけでなく、それに伴って任意保険料や消耗品費用が少し上がる可能性がある点は、購入前に理解しておくと良いでしょう。
ターボモデルの税金と燃費への影響
N-BOXには、NA(自然吸気)エンジンに加えて、よりパワフルな走行性能を持つターボエンジン搭載モデルも用意されています。坂道や高速道路での合流などで、余裕のある走りを求める方には魅力的な選択肢です。
このターボモデルを選ぶことによる維持費への影響を考えてみましょう。
税金への影響
前述の通り、軽自動車税と自動車重量税は、ターボの有無では変わりません。排気量は同じ660ccであり、車両重量も税額の区分が変わるほどの差はないため、税金の面ではNAモデルと同等です。
燃費性能とガソリン代
最も大きな違いが現れるのが燃費です。一般的に、ターボエンジンはNAエンジンに比べて燃費性能が若干劣る傾向にあります。 カタログ燃費(WLTCモード)を比較すると、NAモデルが21.6km/Lであるのに対し、ターボモデルは20.3km/Lと、約6%の差があります。この差は、年間の走行距離が長くなるほどガソリン代の違いとして顕著に現れます。 年間の走行距離が10,000kmの場合、NAモデルのガソリン代が約97,300円であるのに対し、ターボモデルでは約103,000円となり、年間で約5,700円の差が生じる計算になります。
メンテナンス費用
ターボエンジンは、エンジンオイルにかかる負荷がNAエンジンよりも大きいと言われています。そのため、メーカーが推奨するオイル交換のサイクルがNAモデルよりも短く設定されている場合があります。定期的なオイル交換の頻度が上がることで、年間のメンテナンス費用が少し高くなる可能性も考慮しておきましょう。
力強い走りを取るか、日々の燃費を優先するかは、ご自身の運転スタイルや利用シーンに合わせて判断することが大切です。
ディーラーと業者での車検費用の違い
2年に一度(新車購入時は3年後)に必ずやってくる車検は、維持費の中でもまとまった出費となる項目です。車検費用は、法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)と、車検基本料や整備費用を合わせた金額で構成されます。
このうち、車検基本料や整備費用は、どこに車検を依頼するかによって大きく異なります。主な依頼先としては、「ディーラー」と「民間の整備工場や車検専門店」が挙げられます。
| 項目 | ディーラー | 民間の整備工場・車検専門店 |
|---|---|---|
| メリット | ・メーカー専門の知識と技術力<br>・純正部品使用による安心感<br>・質の高い整備と保証 | ・費用が比較的安い<br>・短時間で完了する場合がある<br>・リサイクルパーツなど柔軟な対応 |
| デメリット | ・費用が割高になる傾向<br>・予防整備で部品交換が多くなることも | ・整備の質にばらつきがある可能性<br>・専門的な故障に対応できない場合も |
| 費用相場 | 80,000円 ~ 120,000円 | 50,000円 ~ 80,000円 |
※法定費用を含む、一般的な整備内容での目安です。
ディーラー車検は、そのメーカーの車を知り尽くした整備士が点検を行い、部品交換も純正品を使用するため、安心感が非常に高いのが特徴です。一方で、予防的な観点から早めの部品交換を推奨されることもあり、費用は高くなる傾向があります。
これに対して、民間の整備工場や車検専門店は、ディーラーに比べて車検基本料が安く設定されていることが多く、費用を抑えたい方にとっては魅力的な選択肢です。ただし、お店によって技術力や対応に差があるため、信頼できる業者を慎重に選ぶ必要があります。
費用を重視するなら民間の業者、安心感と質の高さを求めるならディーラーというように、ご自身の価値観に合わせて依頼先を選ぶと良いでしょう。
オイル交換などのメンテナンス費用
車を安全で快適な状態に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。車検以外にも、日々の走行で消耗する部品の交換費用を見込んでおく必要があります。
エンジンオイル交換
エンジンオイルは、エンジンの潤滑や冷却などを担う重要な役割を果たします。定期的に交換しないと、燃費の悪化やエンジントラブルの原因となります。メーカーは、5,000km走行ごと、または半年ごとの交換を推奨しています。 1回あたりの費用は、オイルの種類や依頼する店舗によって異なりますが、工賃込みで3,000円から6,000円程度が目安です。年間10,000km走行する場合、年に2回の交換が必要となり、6,000円から12,000円程度の費用がかかります。
タイヤ交換
タイヤは走行とともに摩耗し、安全性能に直結する重要なパーツです。一般的に、3~5年、または走行距離が30,000kmを超えたあたりが交換時期の目安となります。 N-BOXのタイヤ交換費用は、タイヤのブランドやサイズによって大きく変わりますが、4本交換で30,000円から60,000円程度を見ておくと良いでしょう。
その他の消耗品
他にも、バッテリー(3~5年ごと、10,000円~20,000円)、エアコンフィルター(1年ごと、3,000円~5,000円)、ワイパーゴム(1~2年ごと、2,000円~4,000円)など、定期的な交換が必要な消耗品があります。
これらのメンテナンス費用を年間でならすと、おおよそ20,000円から40,000円程度を見込んでおくと、急な出費にも慌てずに対応できるでしょう。日頃からこまめにメンテナンスを行うことが、結果的に大きな故障を防ぎ、トータルの維持費を抑えることにもつながります。
N-BOXの維持費を賢く抑える総まとめ
この記事では、N-BOXの維持費について、税金から保険、日々のランニングコストまで詳しく解説してきました。最後に、年間の維持費を賢く抑えるためのポイントを総まとめとしてご紹介します。
- N-BOXの年間維持費は走行距離や駐車場代で大きく変動する
- 軽自動車税は年間10,800円が基本
- 自動車重量税はエコカー減税の恩恵を受けられる
- 自賠責保険は法律で加入が義務付けられている
- 任意保険は補償内容と年齢で保険料が大きく変わる
- 複数の保険会社から見積もりを取って比較検討する
- 車両保険は必要性に応じて加入を判断する
- 急発進や急加速を避けるエコドライブでガソリン代を節約する
- ガソリンスタンドの会員割引やアプリを活用する
- 車検はディーラーだけでなく民間の整備工場も選択肢に入れる
- 信頼できる整備工場を見つけておくことが重要
- エンジンオイルなどの消耗品は定期的に交換する
- カスタムモデルは車両保険料やタイヤ代が少し高くなる可能性がある
- ターボモデルは燃費とメンテナンス費用がNAモデルよりかかる傾向がある
- 自身のライフスタイルに合ったモデルやグレードを選択することが最も大切